明日からレスリング天皇杯が始まります。例によって注目している階級を紹介しようと思ったのですが、日本レスリング協会の公式ページに書いてある内容と同じになりそうだったのでやめておきます。

 代わりにこちらをどうぞ
 ↓
 2008年天皇杯全日本選手権展望
 http://www.japan-wrestling.jp/New08/319.html

 天皇杯は今年最後に行われる大会であると共に、日本で一番強い選手を決める大会でもあります。しかしながら今回は、前回優勝者や五輪代表選手の何名かが欠場や引退していることで少々寂しいことになっています。一方で考え方を変えれば、別の人にもチャンスが巡ってきたことになるのでしょうから、それはそれで面白くなるかもしれません。

 ところで今年は、テレビでの放送はしないようです。日本テレビには「注目するべき試合が違うんじゃない?」とか「全国放送はしてくれないのか」などと不満があったのですが、全く放送されないのも困ってしまいます。NHKで全国放送していた頃が懐かしいです。

 そのせいかどうかは分かりませんが、日本レスリング協会の公式ページで22日から試合のVTRを公開してくれる予定になっています。これはありがたい。
プリニー ~オレが主人公でイイんスか?~ 公式サイト
http://prinny.jp/

 購入してからもうすぐ1ヶ月が経過しそうなのですが、ようやくクリアできました。

 体験版では「可もなく不可もない」ような印象だったのですが、買ってみるとかなり熱中できる作品です。アクションの苦手だった私でも楽しめました。中盤からは難易度が高くて苦労させられましたが、幸いなことに残機は1,000 もあります。死体の山を築くようにしながらも、敵の攻撃パターンを掴みどうにか乗り切りました。

 しかし、ステージが進むにつれて敵の攻撃も更に激しさを増し、残機がみるみる減っていきます。1ステージで100匹以上死亡することも珍しくありません。スタートした時には1,000匹いたプリニーですが、最終ステージをようやくクリアした時には残り6匹になっていました。「残機が1,000」なんて完全にネタだと思っていたのですが、まさか全滅寸前まで追い詰められるとは・・・。日本一ソフトウェア恐るべし!

 さて、一応クリアはしたものの、2周目でないとプレイできないステージや特定の条件を満たさないと出現しないステージもあります。まだまだ楽しませてもらえそうです。その前に、連打のしすぎで手が痛くなってきたので、ちょっと休憩しないといけませんが。
 北京五輪が終わってから国際レスリング連盟(FILA)がルールの見直しを進めていました。先月には、「テクニカルフォールは8点差(現行は6点差)に変更」、「グレコローマンスタイルのグラウンドは、クロスボディロックではなくノーマルなパーテルポジションから開始する」といった案が発表されています。

テクニカルフォールは8点差…2009年1月1日実施の新ルール
http://www.japan-wrestling.jp/New08/372.html

 これらの案がFILAの理事会で決定されれば、国内大会では今年の12月21~23日に行われる天皇杯から新ルールを導入することになっていました。ところが結局、ルールの変更はしないことになったそうです。

全日本選手権は北京五輪と同じルールで実施…FILAルールに変更はなし
http://www.japan-wrestling.jp/New08/317.html

 天皇杯にグレコローマンスタイルで出場予定の選手はルール変更に備えてパーテルポジションからの攻防を練習していたのではないかと思うのですが、その練習も無駄になってしまったようです。人騒がせな話です。

 ちなみに私は、現行ルールに不満はあるものの頻繁なルール変更はすべきでないと考えています。それ故、今回の「変更なし」とのFILAの決定は少々複雑な思いです。もっとも、私が不満だった「判定の場合はピリオド毎の勝者を決め、獲得したピリオドの多い方が勝ち」というルールを変更することは、発表されていた案の中に入っていなかったのであまり関係なかったのかもしれませんが。
 先日、遠出をする用事があり飛行機を利用しました。乗っている間、何となく手持ち無沙汰だったので座席に備え付けのJALショッピングのカタログを眺めていたら、ある商品の名前を見て爆笑しそうになりました。

 その商品とは

カレーデスカイ


船長、またカレーですかい?

 唐突にそんな台詞が浮かんできました。しかも、この素晴らしい商品名はカレーだけではなかったのです。

水 de SKY
シチューデスカイ
ハヤシデスカイ
みそ汁ですかい
おかゆですかい
らーめんですかい
そばですかい
うどんですかい
カレーうどんですかい


 更には「○○ですかい」シリーズがセットになっている
SET de SKY
 なんて商品まであるそうです。

 もう笑いをこらえるのに必死です。おかげで楽しい空の時間を過ごせました。日本航空さん、ありがとう!

JALSELECTION (JALSELECTION(機内メニュー)) - JALショッピング
http://www.shop.jal.co.jp/jal-shopping/0100201/index.html
国際レスリング連盟(FILA)のスウェーデンへの処分は保留
http://www.japan-wrestling.jp/New08/328.html

北京五輪の表彰式でアブラハミアンが起こした問題に対しては、先月に処分が発表されていました。

アラ・アブラハミアン(スウェーデン)に2年間の出場停止処分…FILAが決定
http://www.japan-wrestling.jp/New08/379.html

ところがアブラハミアンが国際スポーツ仲裁機関に提訴したため、処分は保留になったようです。とりあえずはクリッパン女子国際大会が開催できるようになったので、一安心でしょうか。

それよりも国際オリンピック委員会(IOC)から受けた失格処分の取り消しを求めて提訴していた件について、早いところ結論が出てほしいのですが。
昨日、周りの人で血液型の話を持ち出す人が何人かいたので何事かと思ったのですが、どうやらこの辺の話と関係しているようです。

10位までに血液型本4冊…書籍の年間ベストセラー : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20081203-OYT1T00288.htm?from=main4
 また、3位の「B型自分の説明書」をはじめ、「O型――」「A型――」「AB型――」と文芸社刊の血液型本がそろってベスト10入り。4冊合計だと発行部数は500万部。


踊る!さんま御殿(2008年12月2日放送内容)
http://www.ntv.co.jp/goten/oa/20081202/comment.html
(放送は見逃しました)

私は血液型と性格に関係があるかどうかなんて興味はないのですが、本が売れるくらいなのですから結構な人が信じているのでしょうか。

「話のネタにするくらいなら構わないのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、中には本気で信じている人もいるようです。そして、血液型を理由にして悩んでしまう人もいます。

例えばこちら

私は今まで血液型にこだわってました。私はA型。 - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1118697761

血液型を聞いたくらいで相手の何がわかるというのでしょうか。私は血液型なんか気にしても仕方がないものだと考えています。輸血でもするなら大問題かもしれませんけど。

[おまけ]
■ちょっと面白いサイト
究極の血液型心理検査(復刻サイト)
http://www.senrigan.net/bloodmind/

■「あなたはA型ですね」と言えば40%くらいは当たる
日本人の場合、A:O:B:AB=4:3:2:1の割合だそうです。
婿入り白クマ2頭、メスでした 札幌・円山動物園  (朝日新聞 2008年11月27日)
http://www.asahi.com/travel/news/TKY200811260365.html
 札幌市の円山動物園がホッキョクグマ2頭をオスのつもりで繁殖用に北海道内の別の動物園に移したところ、本当はメスだったことがわかった。生後間もなく行った目視や触診の性別検査で間違っていたという。「パートナー」と仲良くしているホッキョクグマもいるが、どれほどむつまじくても繁殖にはつながらない。そのまま居させるか、お里に戻すか、関係者は思案中だ。

 2頭は釧路市動物園のツヨシ(4歳)とおびひろ動物園(帯広市)のピリカ(2歳)。ツヨシは05年1月、メスのクルミ(11歳)の相手として「婿入り」し、今年6月に同居を始めた。よくじゃれ合うものの「雄雌というより仲のいい行動」のため、改めてDNA鑑定などを実施したところメスとわかった。一方のピリカはまだパートナー待ちの状態だが、触診の結果、やはりメスであることがわかったという。

 円山動物園によると、生後約3カ月ごろの性別検査で、メスなら肛門(こうもん)近くにあるはずの尿道口が見当たらなかったためオスと推定した。もともとホッキョクグマは形状で性別を判断しにくいという。「生後のお披露目の際、性別も知らせねばと早くに判定した。これからはDNA鑑定などで確実に見定めたい」と話す。(戸谷明裕、三木一哉)

 哺乳類ならヒヨコと違って雌雄の判定はそれほど難しく無いだろうと思っていたのですが、そうでもなかったようです。ある程度成長すれば違いもはっきりしてくるかもしれませんが、その頃には体も大きくなっていますから雌雄を確認しようとすると大変な仕事になりそうです。シカのように大きな角が生えたり、ライオンのようにたてがみが生えるのであれば、わかりやすいのでしょうけど。

 ところで、生後間もないクマの雌雄を判定する「初生熊鑑別士」なるものを思い付いたのですが、DNA鑑定するなら出番は無さそうですね。
先日のアブラハミアンに対するFILAからの処分について、日本レスリング協会の公式サイトにもう少し詳しいことが書いてありました。

アラ・アブラハミアン(スウェーデン)に2年間の出場停止処分…FILAが決定
http://www.japan-wrestling.jp/New08/379.html
 国際レスリング連盟(FILA)は、北京オリンピックの男子グレコローマン84kg級の表彰式で、3位に入賞したアラ・アブラハミアン(スウェーデン)が表彰式でスポーツマンシップに反する行動をとったことに対し、その試合の分析の結果、FILAの判定に間違いはないとし、アブラハミアン、コーチ、スウェーデン協会に対して処分を発表した。

 アブラハミアンには「2年間の国内外の大会の出場停止、罰金3000スイスフラン(約24万5000円)、レオ・ミラリ・コーチに「2年間の国内外の大会の参加停止、罰金1万スイスフラン(約81万6000円)」、スウェーデン協会に「2年間の国際大会の停止、罰金5万スイスフラン(約408万5000円)。いずれも2008年11月3日から2年間としている。

 これによって、毎年3月に日本の中高生選手が参加している「クリッパン女子国際大会」も実施されないことになった。
「FILAの判定に間違いはない」
とのことですが、結局のところアブラハミアンではなくミングッツィにポイントが入った理由は何だったのでしょうか?ずっと気にはなっているのですが、未だにわかりません。

そういえば、その場でビデオチェックをしなかったことは問題にしないのかしら?
ボジョレー・ヌーボーの解禁日らしいのですが、ワインの味なんかわからない私にとってはあまり関係のない話です。

「ヌーボー」と聞いてもワインではなく、森永製菓のお菓子「ぬ~ぼ~」を思い浮かべてしまいます。好きなお菓子だったのですが、いつの間にか販売終了になっていました。

YouTube - 田代まさし 森永ぬーぼーCM集
http://jp.youtube.com/watch?v=0_ZzLJ7DFvQ

森永ミュージアム
http://www.morinaga.co.jp/museum/history/show03/choco_14.html
 昭和60年代、とんねるずが出演した「クェッ!クェッ!」のCMで人気が爆発したキョロちゃんに続き、この頃、森永製菓のデザイン室から不思議なキャラクターが誕生しようとしていた。
 昭和61年(1986)、森永はチョコレートの中に多量の空気を含ませて口当たりを軽くするという新技術を開発し、エアインチョコ「スプーナ」を新発売した。そして、その技術を応用し、スプーナよりさらに空気を多く含ませた軽~い食感のチョコを、パリッとしたもなかの皮で包んだスナック感覚の菓子を開発した。この新製品には「ぬ~ぼ~」とネーミングされ、このイメージに合ったキャラクター開発の要望がデザイン室に伝えられた。
 「ぬ~ぼ~」キャラクターは開発当初から、製品、キャラクター、周辺グッズなどへのマルチな展開が意図され、平成2年春には「ぬ~ぼ~はお菓子のこころ」をコンセプトに、企業戦略のシンボルとして起用され、テレビCMのほか絵本やビデオソフト、またミュージカルの主人公としても活躍した。

ところでこんなサイトがありました。

ぬ~ぼ~なこころ
http://noobow.com/index.html

キャラクターとしての「ぬ~ぼ~」は健在のようです。

千円札

2008年11月18日 日常 コメント (2)
ATMでお金を引き出してきました。

2万9千円を引き出したのですが、出てきたお札を見ると1万円札2枚と千円札9枚にしては枚数が多いように見えました。

首をかしげながら出てきたお札を手に取り数えてみたところ、確かに2万9千円ありました。

ただし、1万円札1枚と千円札19枚 でしたが。

どうしてこんな組み合わせで出てきたのでしょうか。
すでに二階大臣は撤回しましたが、 「政治の立場で申し上げるなら、何よりも医者のモラルの問題だと思いますよ。忙しいだの、人が足りないだのというのは言い訳にすぎない」という発言について幾つかの団体から抗議が寄せられていました。抗議した団体の一つである「県立柏原病院の小児科を守る会」の声明文を読んでみたところ、気になることが書いてありました。

県立柏原病院の小児科を守る会
http://mamorusyounika.com/index.html
 私たちの地元の兵庫県立柏原病院も43人おられたお医者さんが、3年ほどで20人にまで減りました。今年8月、病院のすぐ近くで開かれた医療フォーラムで兵庫県知事は、こんなあいさつをされました。

「もっと情熱に燃えた医師と地域が協力し、医療を確保している所がある。我々も負けてはおれぬ」

 半分に減った医師数で身を粉にして働くより、医師数が多い別の病院に移った方が、お医者さん自身は幸せでしょう。しかし、自分の幸せよりも、患者の、住民の幸せを優先し、地域医療を支える道を選んで頂いている。そんなお医者さんに対して、「もっと情熱に燃えた医師が」などと、あたかもお医者さんの情熱に問題があり、お医者さんの情熱不足が医師不足や地域医療の低下を招いているかのような発言をされたことに、落胆しました。お医者さんたちに申し訳なく、涙がこぼれそうになりました。

兵庫県知事が、 「もっと情熱に燃えた医師と地域が協力し、医療を確保している所がある。我々も負けてはおれぬ」と言ったそうです。

医師の「情熱」や「モラル」でどうにかなるような問題ではありません。この兵庫県知事や二階大臣のように、組織のトップにある人がこのような発言をしているということは、同じような考え方をしている人(あるいは、そういう人達を支持している人)が他にも沢山いるということなのでしょうか。今更ですが、暗澹たる気持ちになってきました。


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ところで二階大臣の発言に対する舛添大臣の見解が気になっていたのですが、11月13日の参議院厚生労働委員会で足立信也議員が舛添大臣に質問していました。
こちらで映像も確認できます(映像だと31分頃)

参議院インターネット審議中継 -ビデオライブラリ 会議検索-
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/reference.php?page=1&cd=2900&tx_mode=consider&sel_kaigi_code=0&dt_singi_date_s=2008-09-12&dt_singi_date_e=2008-11-13&tx_speaker=&sel_speaker_join=AND&tx_anken=&sel_anken_join=AND&absdate=2008-11-13&sel_pageline=10&dt_calendarpoint=2008-10-13&abskaigi=no

舛添大臣の答えは、「その時には特に気が付かなかったが、確かに不適切な発言だった」というような内容でした(かなりいい加減にまとめてみました)。

[追記]
時間がない方はこちら(質疑応答の内容を文字に起こしてあります)

産科医療のこれから: 足立信也議員 11月13日 参議院 厚生労働委員会質疑応答o(^-^)o ..。*♡ (上)
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/11/post-1341-31.html

産科医療のこれから: 足立信也議員 11月13日 参議院 厚生労働委員会質疑応答o(^-^)o ..。*♡ (下)
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/11/1113o-o-3b63.html
「妊婦受け入れ拒否、夫が再発防止訴え」 News i - TBSの動画ニュースサイト
http://news.tbs.co.jp/20081110/newseye/tbs_newseye3990867.html
 東京都内で相次いで明らかになった、妊婦の受け入れ拒否。三鷹市の杏林病院から受け入れを拒否された妊婦の夫がインタビューにこたえ、「二度とこうしたことが起きてはならない」と訴えました。

 先週金曜日。東京の都立墨東病院には、意識不明となっている妻を見舞う男性の姿がありました。

 「心配ですし、会いたいので来てるんですけど。『うん』とか言ってくれればうれしいが、(返事は)まだない・・・」(搬送拒否された妊婦の夫)

 出産を間近に控えた男性の妻(32)が、異変を訴えたのは9月23日午前0時過ぎ。突然、嘔吐や右半身が動かなくなるなどの症状が出たといいます。

 「(妻の体の)右側が全部、動かないような感じになってきていた。(医師は)脳の障害の可能性があると言っていた」(搬送拒否された妊婦の夫)

 入院していた調布市の飯野病院の医師は脳出血の疑いがあると判断、午前3時ごろ、三鷹市の杏林大学病院に救急搬送を要請しました。

 しかし、杏林大学病院は産科医が手術中だったことなどを理由に、受け入れを拒否。女性はその後、都内の5つの病院からも受け入れを断られ、4時間後、ようやくおよそ25キロも離れた都立墨東病院に搬送されました。

 「(救急車の中では)早く着いてくれ、早く着いてくれと。体がなんとかもってくれと思っているだけでした。とにかく長く感じました。(病院に)着くまでは」(搬送拒否された妊婦の夫)

 妻は病院で男の子を出産、その後、脳の手術を受けましたが、現在も意識が戻っていません。

 「(妻に)一番最初に(息子を)抱かせてやりたかった。頑張った本人にはね」(搬送拒否された妊婦の夫)

 今回のケースでは、最初に搬送を断った杏林大学病院側が「切迫感が伝わってこなかった」としているのに対し、飯野病院側は「脳障害であることは伝えており、切迫感は伝わっていた」と病院間での言い分が食い違っています。

 また先月4日、墨東病院など都内の8つの病院に搬送を断られた36歳の妊婦が死亡したケースでも、病院の間で言い分が食い違っています。

 病院同士の主張が食い違う今回の問題。舛添大臣はコミュニケーションがうまくいかない現状を、IT技術を駆使して解決できないかと、二階経済産業大臣と急遽、会談しました。

 「お医者さん同士のコミュニケーションがうまくいっていない。IT技術を活用した形で、両省で協力しながら国民のためになる仕事をしたい」(舛添要一厚労相)

 「政治の立場で申し上げるなら、何よりも医者のモラルの問題だと思いますよ。忙しいだの、人が足りないだのというのは言い訳にすぎない」(二階俊博経産相)

 2人の大臣はIT技術者にアイデアを出してもらい、大学病院で実験を行うことで一致しました。

 「1日も早く(行政が)行動に移してほしい」(搬送拒否された妊婦の夫)
(10日17:35)

患者の受け入れが困難になっているのは、「人が足りないしお金もない」というのが大きな理由だと思っていたのですが違うのでしょうか。IT技術とやらで本当に解決できるのか、一体どうやって解決するのか、さっぱり見当がつきません。

それよりもっと酷いのが 「政治の立場で申し上げるなら、何よりも医者のモラルの問題だと思いますよ。忙しいだの、人が足りないだのというのは言い訳にすぎない」という二階大臣の発言です。「モラルがあれば何でもできる!」とでも言いたいのでしょうか。きっとモラルのある医師は、腕が6本に増えたり、2人に分身することができたりするのでしょう。あるいは不眠不休で働き続けても平気だったりするとか・・・。いるわけありませんね、そんな人。

過労死・自殺が相次ぐ勤務医、ずさんな労務管理が横行、2割が過労死ライン(2) | 社会・政治 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/1efebc6515f7797a8ec4ce2d466acb36/page/2/
医師の労働時間は長いと言われるが、実際はどうなのか。日本病院会による「勤務医に関する意識調査」(06年7月実施、61ページ上グラフ)では、2割以上の勤務医の労働時間(当直を除く常時)が「週64時間以上」となっている。40時間の法定労働時間を超える部分を月換算すると96時間以上の超過勤務だ。これは厚生労働省労働基準局が定めた過労死の労災認定基準(脳血管疾患および心疾患)に該当する。つまり、勤務医の2割以上が通常勤務だけで過労死ラインになるのである。

これでもまだ「モラルの問題」なんてことが言えるのでしょうか。まさか過労死するまで働けなんて言いませんよね。ところでこの発言を聞いた舛添大臣は、どう思ったのでしょう?発言に対する舛添大臣の見解に興味があります。

尚、日本医師会や全国医師連盟は二階大臣の発言に対して抗議しています。

「医者のモラルの問題」―経産相発言に全医連が抗議 -医療介護CBニュース-
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/19120.html
 全医連は、東京都内で妊婦が8病院に受け入れを断られて死亡した事例で、墨東病院の当直医が一人だったことが問題視されている点について、「当直医一人体制」は「人員や施設の不足によるもので、多くのNICUは慢性的に満床だ」と反論した。
 また、日本産婦人科学会が行った産科医の勤務実態の調査結果などを示して、「産科勤務医は過労死認定レベルを超える長時間勤務を継続して行っている」と過酷な勤務実態を訴えた。その上で、「これを放置したままで『医師のモラルの問題』と切り捨てれば、産科医を志望する若者が減るだけでなく、相次ぐ産科医の離職に歯止めをかけることができなくなる」と批判した。
 政府に対して、「いま取り組むべきことは、周産期医療の医療資源を増やす努力をすることだ。NICUや転出先病院の病床を整備しなければ、問題は解決しない」と人材不足問題の解決と労働環境の改善を強く求めた。

経産相発言は「責任転嫁」―日医 -医療介護CBニュース-
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/19131.html
 日本医師会の中川俊男常任理事は11月12日の定例記者会見で、二階俊博経済産業相が救急医療機関で妊婦の受け入れができない事例が相次いで明らかになっているのを受けて、「医者のモラルの問題」などと発言したとされる問題について、「システム上の問題を医師のモラルの問題に責任転嫁するのは大問題だ」と非難した。
 この中で、中川氏は「過酷な医療現場で疲弊している医師に対して、石を投げるようなもの。あまりにも現場を見ていないと言わざるを得ない」と経産相を厳しく批判。
 救急医療機関で妊婦の受け入れができない事例が相次いでいることについては、「小泉政権下から特に強まった医療費抑制政策の結果というシステム上の問題」との見方を示した。

中江兆民 著『三酔人経綸問答』(岩波文庫)を何年か前に読んだことがあるのですが、現代語訳版の目次には「南海先生は現実世界の地理をご存知ない」と書いてありました。今回の場合は、 「二階先生は現実世界の医療をご存知ない」とでも言うべきでしょうか。

最後に、この件に対して2ちゃんねるで面白いコメントがあったそうなので紹介させてもらいます。

【政治】 二階経産相「妊婦受け入れ問題、『人が足りない』は言い訳」「医師のモラルの問題」…舛添厚労相「IT活用で対策を」★2
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1226323113/
184 :名無しさん@九周年:2008/11/10(月) 23:10:11 ID:X1J6KGx+0
2Fは3Fに対して5Fがあるんじゃないか?
うまいこと言いますね

[追記]
二階大臣は発言の撤回と謝罪をしたそうです。

経産相が発言撤回し、謝罪 妊婦拒否「医者のモラル」 - 47NEWS(よんななニュース)
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008111301000459.html
 相次いだ妊婦受け入れ拒否をめぐり、民主党の足立信也参院議員は13日の参院厚生労働委員会で、二階俊博経済産業相が舛添要一厚生労働相との会談で「医師のモラルの問題」と発言したとして、その適否をただした。経産省幹部は二階氏が発言を撤回し「不愉快な思いをさせ、おわびする」と話していることを明らかにした。

 足立氏によると、二階氏は10日、妊婦の容体などを各病院で共有する情報伝達システム開発について、舛添氏と話し合った際「忙しい、人が足りないというのは言い訳」などとして、医師のモラルに疑問を呈した。この発言を伝え聞いた日本医師会などが強く反発しているという。

 経産省幹部は答弁で、二階氏が「今回のような悲しい出来事を二度と起こさないため、医師として専門的な立場から協力してほしいという趣旨だった」と釈明していることも伝えた。

2008/11/13 15:57 【共同通信】
軽率な発言をしてしまうのも「政治家のモラルの問題」ですね。

それにしても、二階大臣と会談していた舛添大臣は何も言わなかったのでしょうか。「それは誤解です」とその場で二階大臣に言ってくれたら良かったのに。
銅メダル投げて2年出場停止 北京五輪男子レスリング選手(47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008110601000998.html
 国際レスリング連盟は6日、北京五輪男子グレコローマンスタイル84キロ級の表彰式で、準決勝で敗れた判定への不満から銅メダルをマットに投げつけたアラ・アブラハミアン(スウェーデン)に2年間の出場停止処分を科した。3000スイスフラン(約26万円)の罰金も言い渡した。コーチとスウェーデン・レスリング連盟も処分された。

 アブラハミアンはメダルをはく奪した国際オリンピック委員会(IOC)に対し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)を通じて処分軽減を求めている。(AP=共同)

2008/11/06 22:55 【共同通信】

「投げつけた」ではなく「(メダルをマットに)置いたまま出ていった」ではありませんか?

それはさておき、今度は国際レスリング連盟(FILA)からの処分ですか。そもそもアブラハミアンは表彰式の騒動があった直後に引退を表明していましたから、もう試合に出る気はないでしょう。現在33歳ですから、引退しても不思議はない年齢です。とはいえ、騒ぎを起こしたことに対しては何らかの処分をしなくてはならないのでしょう。

ちなみにアブラハミアンがIOCから受けた失格処分の取り消しを求めてCASに提訴している件は、結論が出るのは早くても来年1月以降だそうです。

アラ・アブラハミアン(スウェーデン)が国際オリンピック委員会を提訴…五輪銅メダルはく奪問題 (日本レスリング協会)
http://www.japan-wrestling.jp/New08/473.html
ちっともまとまっていませんが、考えたことを書いてみます。

医師不足が問題なら医師を増やせば良さそうなものですが、簡単に増やせるようなものではありません。医学部の定員を増やすそうですが、医師免許を取得するまで6年かかります。医師として活躍してもらうには、更に何年か経験を積む必要があるでしょう。医師はハツカダイコンと違ってすぐに育つようなものではありません。

病院が医師を雇うにもお金がかかります。厚生労働省は医療費を増やしたくないようですが、どこからお金をもってくればいいのでしょうか。

労働条件も大きな問題です。昼間の勤務が終わっても、当直で入院患者や救急車で運ばれてくる患者への対応に追われ、朝になったらそのまま通常の勤務が始まるなんてこともあるそうです。
ところで厚生労働省の仕事を見てみますと

Q1:厚生労働省ってどんな仕事をしているのですか?(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/kids/a01.html
厚生労働省では、私たちの生活をよりよくするために、いろいろな仕事をしています。病気を予防したり、食品の安全を確かめたり、お年寄りや体の不自由な人のための仕事や、働きたい人に仕事を紹介[しょうかい]したり、働く人が安全で快適に働ける環境[かんきょう]をつくる仕事をしています。

「働く人が安全で快適に働ける環境」には「医師が安全で快適に働ける環境」も含まれているはずなんですけどね。労働条件を改善しないと、本当に人手が必要な所にも人は集まらないでしょう。

結局のところ、現在受けている医療の水準を維持しようと思っても、人もお金も足りないわけです。そうすると、将来的に(そう遠くないことかもしれませんが)患者の金銭的負担が増大したり、希望した時に診察を受けることができなくなったりしそうですが、それも仕方がないことなのでしょうか。

かと言ってこのまま諦めるのも嫌なので、医療崩壊を先延ばしする程度でも何とかできないものでしょうか。県立柏原(かいばら)病院の小児科を守る会の活動にヒントがありそうです。

県立柏原病院の小児科を守る会
http://mamorusyounika.com/index.html

後で自分が困ったことにならないよう、患者の立場でもできることがないか考える必要があります。けれども「具体的にはどうするのよ?」と聞かれると答えが見つからないのです。
周産期医療センター、妊婦搬送大都市ほど拒否…読売全国調査 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20081102-OYT8T00177.htm?from=nwlb
 都立墨東病院がいったんは妊婦受け入れを拒んだのは「土曜日で当直医が1人しかいない」との理由だった。調査で土日や夜間に「1人体制」の時があるとしたのは34か所。その多くは規模が小さい地方のセンターで、待機医師の呼び出しで対応していた。「(大都市部と違い)うちが断れば、ほかに受け入れ先がない」(山口県立総合医療センター)といった声が複数あり、地方で当直体制が厳しいにもかかわらず、受け入れ拒否が少ない背景として、責任体制の問題も関係しているとみられる。

この記事は「地方に比べると大都市の病院は責任感がない」と言いたいのでしょうか。だとしたらおかしな話です。

患者を受け入れられない状態にあることを伝えるのは、いけないことなのでしょうか。十分な対応ができないことをわかっていながら簡単に受け入れてしまうことの方が無責任でしょう。

地方では「受け入れ拒否が少ない」などと書いてありますが、他に受け入れ先がないことや、当直中の医師だけでは対応できないことに関しては問題にならないのでしょうかね。かなりまずいことだと思うのですが。

問題にすべきなのは、地方でも大都市でも十分な受け入れ態勢ができなくなっていることのはずです。「受け入れ拒否が・・・」などということではありません。読売新聞のこの記事は、問題にすべきところが違うのではないかと思います。

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ところで「待機医師」というのは何を指すのでしょうか。「勤務時間ではないが病院内で待機している医師」のことでしょうか?それとも「自宅にいるが、連絡があればすぐ病院に駆けつける」ということなのでしょうか?どなたかご存知でしたら教えてください。

[追記]
読売新聞の別の記事を見ると「無責任」呼ばわりしていました。

[解説]8病院拒否 妊婦死亡 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20081028-OYT8T00224.htm
 一方、都市部では、地域の救急医療に最終的な責任を持つ病院が決まっておらず、結果的に“集団無責任体制”に陥っている。地域ごとに、責任を持って患者を受け入れる病院を明確にしておく必要がある。
そもそも「受け入れ拒否」ではなく「受け入れ不可能」なのですから、責任だけ負わせようとしても意味がないのですが。
東京ゲームショウで公開していた『みんなでスペランカー』のプロモーションムービーが、公式サイトでも見られるようになっています。

みんなでスペランカー
http://www.irem.co.jp/official/minnade_spelunker/index.html

全部で100ステージあるそうですが、果たして何人のスペランカーが犠牲になることやら・・・。
梅酒があったことを思い出したので、久し振りに飲んでみました。

漬け始めてから1年5ヶ月くらい経過しているので、1年前に飲んだ時よりは随分と飲みやすい味になっています。

スピリタスで作った梅酒なので、かなり強烈ですけどね。

一度に沢山飲めるようなものでもないので、残りはもうしばらく寝かせておくことにします。
CSKAオープン・カップ(モスクワ)に高塚紀行ら3選手を派遣 (日本レスリング協会)
http://www.japan-wrestling.jp/New08/423.html
小島豪臣の所属は、周南産業システム 周南システム産業 だったと思っていたのですが、いつの間にかK-POWERSになっています。今年の国体に山口県代表として出場した時は、周南産業システム 周南システム産業 所属になっていました。移籍したのでしょうか?

そういえば小島と同じ階級で北京五輪に出場した池松和彦は、K-POWERS所属の選手でしたなあ・・・。

[追記]
本人のブログを見てきたら、9月26日からK-POWERS所属になったと書いてありました。

新しい所属先 - koji BLOG - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kojiman0829/25589131.html

[さらに追記]
「周南産業システム」ではなく「周南システム産業」の間違いでした。
既に締め切られてしまいましたが、日本レスリング協会が12月にスイスで行われる世界グラップリング選手権の出場選手を募集していました。
【出場選手募集】第1回世界グラップリング選手権(12月・スイス)
http://www.japan-wrestling.jp/New08/465.html
 グラップリングは2006年に国際レスリング連盟(FILA)が認めたレスリングの新スタイルで、五輪種目採用を目指して世界的な普及を目指しています。昨年の第1回世界レスリング・ゲームズ内で実施され、今年はグラップリングとして単独で世界選手権が開催されます。

グラップリングの五輪採用よりも、女子の7階級実施を目指す方に力を入れてほしいのですが・・・。
 2008年世界女子選手権が3日前に終わったばかりなのですが、もう試合の映像が日本レスリング協会の公式サイトで公開されています。

http://www.japan-wrestling.jp/VTR/top.html

 いつもなら公開されるまでにもう少し時間がかかるのですが、今回は早いですね。更には決勝戦だけでなく、1回戦から見せてくれます(なぜか三位決定戦の映像はありませんが)。ありがたいことです。

 テレビ放送とは違って実況も解説もありませんから、レスリングを見るのに慣れていない人には分かりにくい場合もあるかもしれません。ですが、「○○選手に1ポイントが入ります」「○○選手のフォール勝ちです」など会場のアナウンスが聞こえてきますし、大きな電光掲示板も映っていますから状況を理解するのに役立つ筈です。私の場合は会場のかなり良い席から見ている気分になれて、楽しく見ることができました。まだ全部は見ていないので、後でじっくり続きを見ようと思います。

 あまり長い期間は公開していないと思いますので(さすがに数日程度で公開終了することはないでしょうが)、早めに見ておくのが良いかもしれません。

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