リオデジャネイロ五輪でレスリング競技が始まっています。

 男子グレコローマンスタイル59kg級の太田選手は銀メダルを獲得しています。
 66kg級の井上選手は初戦で敗れてしましましたが、対戦相手のダボル・ステファネク選手(セルビア)が決勝戦に進んだため敗者復活戦に出場できることになりました。次に勝てば3位決定戦に進むことができます。(日本時間の午前4時ごろ敗者復活戦、午前5時ごろ3位決定戦のようです)

 さて試合の結果も気になるところではありますが、その前にもう一度ルールを確認しておきましょう。日本レスリング協会の公式ページに解説があります。

 《レスリング入門》 レスリング・ルール/レスリングの見方(日本レスリング協会)
  http://www.japan-wrestling.jp/2016/08/01/94659/

 Yahoo!JAPANのオリンピック特集ページ内には競技紹介の動画がありますが、タイトルが「レスリング・フリースタイルのルール」となっていてグレコローマンスタイルを解説した動画はみつかりませんでした。
 http://rio.yahoo-net.jp/sport/WR/outline

 17日夜からは女子の試合が、19日夜からは男子フリースタイルの試合が始まります。
 フリースタイルとグレコローマスタイルの最大の違いは、「全身を使っての攻防か、上半身のみか」ということにありますが、他にもテクニカルフォールになるポイント差(フリーは10点差、グレコは8点差)や、ポイントの入る基準(5点入る技はグレコだけ)など細かいところも少しずつ違います。

 試合時間やポイントが入る基準など時々ルールが変わるので、まとめてくれるのはありがたいですね。

 ものすごく久しぶりの出来事があったので、久しぶりに日記も更新してみることにします。

 タイトルの通り、久しぶりにレスリングの試合に出てみました。

 が、大学生相手に大差で負けてしまいました。

 自分の体力不足を痛感しましたが、それでも楽しく試合ができました。次回も出るならもっと練習しないといけませんが…。
 レスリングの世界選手権は今日で最終日ですが、今度は国体が始まります。

2009年 トキめき新潟国体 トキめき新潟大会
http://www.tokkikki.jp/

 昨日は開会式が行われ、本格的な競技開始は今日からです。ただし、ゴルフだけは昨日から(公開練習も含めると25日から)始まっています。

 レスリングは9月27~30日に行われます。
 
9・27~30国民体育大会(新潟市)組み合わせ
http://www.japan-wrestling.jp/New09/586.html

 今回の注目は成年フリースタイル60kg級です。北京五輪3位の湯元健一がエントリーしています。今年6月の明治乳業杯は腰の状態が良くないために棄権していたのですが、今回は完治しているのでしょうか。他にも高塚紀行、大館信也、斉藤将士が出場しますし、さらには関川博紀(1998~2000年の全日本選手権を3連覇)まで出場する豪華な顔ぶれです。

 ベテラン選手といえばもう一人、アトランタ五輪3位の太田拓弥もフリースタイル74kg級にエントリーしています。

 今回も相変わらず観戦には行けませんので結果だけ待つことにします。 
 レスリングの世界選手権が今日から始まりました。

 出場選手の紹介はこちらをどうぞ
 ↓
 世界選手権特別サイト|財団法人日本レスリング協会
 http://jwf.itgrv.com/wc09/index.html

 昨年のオリンピックを境に引退した選手や休養中の選手がいますので、選手の顔ぶれも少々変わっています。特に気になるのがフリースタイル96kg級に出場するガチャロフ(ロシア)です。2004年のアテネ五輪と2005~2007年の世界選手権を連覇した選手です。北京五輪の出場は逃していますが、ロシア代表として北京五輪に出場したムラドフが金メダルを獲得していますので、ガチャロフが弱くなったわけではなさそうです。はたしてどのような結果になるのでしょうか。
 7月28日から2009近畿まほろば総体が始まっています。レスリングも今日から始まります。

 【特集】霞ヶ浦のV20の金字塔なるか!? 花咲徳栄のリベンジか…インターハイ学校対抗戦見どころ
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/639.html

 学校対抗戦でほぼ毎回優勝候補に挙げられる霞ヶ浦(茨城)は、今回優勝すれば20回目の優勝になるそうです。果たして20回目の優勝を達成するのでしょうか。今回も見に行くことはできませんが、NHKの放送スケジュール(http://www.nhk.or.jp/nara/soutai/)を見ると8月4日に放送するそうなので録画の準備をしておくことにします。

2009年高校総体のページはこちら
 ↓
 http://www.09soutai.com/
 6月20・21日に行われた明治乳業杯全日本選抜選手権の試合結果はこちらから
 ↓
 1日目
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/725.html

 2日目
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/713.html

 女子プレーオフ
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/712.html

 1日目のフリースタイル74kg級では萱森浩輝が2回戦敗退、2日目のフリースタイル60kg級では高塚紀行が1回戦敗退、66kg級の小島豪臣が2回戦敗退、グレコローマンスタイル60kg級で笹本睦が決勝で敗れ、女子のプレーオフでは正田絢子が敗れるなど、波乱もあったようです。

 ちなみにフリースタイル60kg級の湯元健一は、1月に手術した腰の状態が良くならないために棄権しています。
■松永共広ドイツへ行く

 レスリング松永が今秋ブンデスリーガ参戦 nikkansports.com
 http://www.nikkansports.com/sports/news/p-sp-tp0-20090528-499888.html

 一瞬サッカーの話かと思ったのですが、どうやら「ブンデスリーガ」という名称は他の競技でも使われているようなので間違いなくレスリングの話です。

 それにしても、ドイツにレスリングのリーグがあるとは知りませんでした。50年近い歴史があるそうなので、ヨーロッパでは有名なのでしょうか?

■サイキエフ引退

 五輪3度優勝のブバイサ・サイキエフ(ロシア)が引退 (日本レスリング協会)
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/761.html

 オリンピックに4度出場し、その内3回(1996年アトランタ、2004年アテネ、2008年北京)優勝しているブバイサ・サイキエフが引退するそうです。4回優勝できればレスリング界初の偉業だったのですが、3回優勝でも過去に2人しか達成できていませんから十分すぎるほどの成績です。ちなみにオリンピックで3回優勝している人達の国籍を見ると、3人ともソ連またはロシアの人です。やはり「世界で勝つより、ソ連で勝つ方がきつかった」と言われていたように、ソ連のレスリングは強かったのですね。

 アレクサンダー・カレリン(ロシア)に聞く
 http://jwf2007.kir.jp/NEW02/789.htm
Q:ソ連が解体されてからもロシアは相変わらずの強さをキープしています。その理由は?

カレリン:それだけ昔のソ連が強かったということです。世界で勝つより、ソ連で勝つ方がきつかったのですから。


 ところで記事ではこれからのことについては触れられていませんが、サイキエフは今後は指導者として活動するのでしょうか。
 以前から検討されていたルール変更の内容が固まったようです。ビデオチェックの扱いと、グレコローマンスタイルの試合方式が変更されることになりました。

 2009年ルール変更の要点…日本レスリング協会審判委員会
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/817.html

 「レフェリー」、「ジャッジ」、「マットチェアマン」、「ジュリー」が何なのかわからない人は、審判A、審判B、審判C、 沢田研二審判Dとでも置き換えてください。
3月27~29日に行われた全国高校選抜大会の結果です。

1日目
http://www.japan-wrestling.jp/New09/862.html

2日目
http://www.japan-wrestling.jp/New09/860.html

最終日
http://www.japan-wrestling.jp/New09/858.html

学校対抗戦は、霞ヶ浦が圧倒的な強さで優勝しています。相変わらず恐ろしい学校です。
 北京五輪後にルール変更が検討されたものの、結局は変更しないことが決定されたはずでした。しかしその後、この決定に不満が出たために今度は「変更する」ことになってしまいました。

■変更される箇所
 変更されることになったのは、次の部分です。

1.ビデオチェックのシステムを変更
 従来のルールでは、微妙な判定になると試合を一旦中断して審判団がその場でビデオの映像を確認し、判定を下していました。この時、ビデオチェックを行うかどうかは審判団が決めていました。

 一方、新しいルールでは選手側が判定に異議を唱えた時にのみビデオチェックを行うことになっています。ビデオチェックの結果、判定が覆れば同じ試合の間にもう一度ビデオチェックを要求する権利が与えられます。当初の判定通りの結果になった場合には、同じ選手がその試合で二度目のビデオチェックを要求することはできなくなります。

 尚、この制度(選手側が審判に対してビデオチェックを要求すること)を「チャレンジ」と呼びます。

2.グレコローマンスタイルの試合方式を変更
 従来は「スタンド戦1分、グラウンドの攻防30秒×2(30秒経ったら攻守交替する)」であったものが、「スタンド戦1分30秒、グラウンド戦30秒(どちらか一方だけが攻撃する)」に変更されます。また、攻撃権の決め方にも変更があったようです。

 もう少し詳しい内容については、日本レスリング協会の記事をご覧下さい。
 ↓
 14日からブルガリアで新ルール初の大会…全日本チームが参加(日本レスリング協会 2009年2月14日)
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/941.html

■色々と問題あり?
 2月14~15日にブルガリア・バルナで開催された男子グレコローマンスタイルの「ニコラ・ペトロフ国際大会」、男子フリースタイルと女子の「ダン・コロフ国際大会」で、この新しいルールが導入されたのですが、幾つか問題も明らかになったようです。

 問題が山積みのビデオチェック要求「チャレンジ」。国内大会での導入は?(日本レスリング協会 2009年2月18日)
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/926.html

 どうなる? フリースタイルのクリンチ攻撃権の決め方(日本レスリング協会 2009年2月19日)
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/925.html

 どうやら「チャレンジ」について細かい規定がなかったこと、フリースタイルのクリンチで攻撃権を決める方法にも変更があったのに通知されていなかったことから、混乱もあったようです。今のところは試験的に導入されているルールなので多少の不備があることは仕方ないのかもしれませんが、せめて事前にきちんと通知しておくくらいのことはしておくべきでしょう。

 新しいルールは5月30日まで各大会で実施された後に、問題箇所があれば修正してから正式決定になる予定です。私としてはルールの変更はあまりしてほしくないのですが(油断していると現行のルールがわからなくなるので)、変更されることになってしまったのだから仕方がありません。これからどのようになっていくのか見守るだけです。 


 全日本マスターズ選手権が1月18日に行われました。出場選手は1981年に世界選手権で優勝した朝倉利夫や、数年前まで全日本チャンピオンだった小柴健二、関川博紀、天谷満博ら豪華な顔ぶれでした。

 1・18全日本マスターズ選手権に大会史上最多の151選手が出場
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/997.html

 これだけでも十分にすごいのですが、もっとすごい人が出場していました。女子の部に64歳の選手が出場していたのです。しかもレスリングを始めたのは2年前で、試合に出るのは今回が初めてでした。

 【特集】吉田沙保里の勇姿にあこがれマットへ! 64歳の女子選手がデビュー…山田純子さん(太田章ク)
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/981.html

 格闘技経験が一切ない上に、60歳を過ぎてからレスリングに挑戦するとは随分と思い切ったことをされたのですね。これからも頑張ってほしいです。あくまでも無理のない範囲で。

 マスターズ選手権の結果はこちらから
 ↓
 151選手が参加して熱戦を展開…全日本マスターズ選手権
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/980.html
 「五輪に出たい」…世界V4の山本聖子選手が現役復帰
 http://www.japan-wrestling.jp/New09/996.html

 山本聖子が現役に復帰することになりました。階級は吉田沙保里と同じ55kg級になるとのこと。これから面白くなってきそうです。
 今年も天皇杯が終わりました。優勝候補の選手が何名か欠場することになっていたので寂しい大会になるかと思っていたのですが、予想に反して色々と大変なことになっていたようです。

 まずは1日目の結果から気になったところを紹介させてもらいましょう。
 http://www.japan-wrestling.jp/New08/308.html

■フリースタイル74kg級
 昨年準優勝の高谷惣亮が病気で欠場することになってしまいました。更には優勝候補の長島和幸と高橋龍太がいきなり1回戦から激突しています。高橋は長島に勝ったことがあるのですが、今回は接戦の末に長島が勝ちました。決勝は、どちらも世界選手権代表経験のある長島と萱森の試合になりましたが、長島が勝ち4連覇を達成しています。終わってみると順当な結果だったのかもしれませんが、高谷の欠場と1回戦の組み合わせには驚きました。

■グレコローマンスタイル84kg級
 国内では敵なしだった松本慎吾が今回はフリースタイルに出場していたので、本命不在の状態でした。斎川哲克が優勝しましたが、今後はどうなっていくのでしょうか。これからが楽しみな階級です。

 続いて2日目
 http://www.japan-wrestling.jp/New08/297.html

■フリースタイル66kg級
 北京五輪代表の池松和彦と、6月の明治乳業杯で優勝した小島豪臣との一騎打ちかと思われましたが、二人とも準決勝で敗れてしまいました。 (訂正:小島豪臣は負傷により棄権したため、準決勝は不戦敗でした。) 二人を破った決勝戦に進出した選手はどちらも学生です。若い選手ですから今後が期待できそうです。

■フリースタイル96kg級
 グレコローマンスタイル84kg級で9連覇していた松本慎吾が、フリースタイルにエントリーしてきました。日体大コーチとして活動していくにあたり、フリースタイルの試合も経験しておきたいと考えたそうです。本来の階級より1階級上げているだけでなく、フリースタイルの試合は10年ぶりとのことなので流石に苦しいのではないかと思ったのですが見事に優勝してしまいました。ニュースで少しだけ試合の映像が流れたところを見たのですが、「これってグレコの試合?」と思うような攻め方をしていました。2回戦は苦戦したようですが、それ以外は圧勝と言える勝ち方でした。第一線からは退くようなことを言われていますが、まだまだやれるんじゃないかと思わせてくれます。まったく恐ろしい人です。

 残すは最終日です
 http://www.japan-wrestling.jp/New08/287.html

■フリースタイル55kg級
 北京五輪銀メダルの松永は出ません。ならば国内No.2の田岡秀規が勝ち上がるかと思ったのですが、2回戦で清水聖志人に敗れてしまいます。その清水も、準決勝で稲葉泰弘に敗れています。ところが決勝では、その稲葉を破って湯元進一が優勝しました。

■フリースタイル60kg級
 北京五輪銅メダルの湯元健一が腰痛のため棄権してしまいました。ならば湯元と最後まで五輪代表を争った高塚紀行が優勝かと思ったのですが、高塚は2回戦で負けてしまいました。優勝したのは、高塚に勝った前田翔吾です。相変わらず混沌とした階級ですね。

 さて、今回の天皇杯の映像がレスリング協会の公式ページで現在公開中です。今回はテレビ中継もありませんでしたから、かなり助かります。年末の休みを利用して、ゆっくり見ることにさせて頂きましょう。

 明日からレスリング天皇杯が始まります。例によって注目している階級を紹介しようと思ったのですが、日本レスリング協会の公式ページに書いてある内容と同じになりそうだったのでやめておきます。

 代わりにこちらをどうぞ
 ↓
 2008年天皇杯全日本選手権展望
 http://www.japan-wrestling.jp/New08/319.html

 天皇杯は今年最後に行われる大会であると共に、日本で一番強い選手を決める大会でもあります。しかしながら今回は、前回優勝者や五輪代表選手の何名かが欠場や引退していることで少々寂しいことになっています。一方で考え方を変えれば、別の人にもチャンスが巡ってきたことになるのでしょうから、それはそれで面白くなるかもしれません。

 ところで今年は、テレビでの放送はしないようです。日本テレビには「注目するべき試合が違うんじゃない?」とか「全国放送はしてくれないのか」などと不満があったのですが、全く放送されないのも困ってしまいます。NHKで全国放送していた頃が懐かしいです。

 そのせいかどうかは分かりませんが、日本レスリング協会の公式ページで22日から試合のVTRを公開してくれる予定になっています。これはありがたい。
 北京五輪が終わってから国際レスリング連盟(FILA)がルールの見直しを進めていました。先月には、「テクニカルフォールは8点差(現行は6点差)に変更」、「グレコローマンスタイルのグラウンドは、クロスボディロックではなくノーマルなパーテルポジションから開始する」といった案が発表されています。

テクニカルフォールは8点差…2009年1月1日実施の新ルール
http://www.japan-wrestling.jp/New08/372.html

 これらの案がFILAの理事会で決定されれば、国内大会では今年の12月21~23日に行われる天皇杯から新ルールを導入することになっていました。ところが結局、ルールの変更はしないことになったそうです。

全日本選手権は北京五輪と同じルールで実施…FILAルールに変更はなし
http://www.japan-wrestling.jp/New08/317.html

 天皇杯にグレコローマンスタイルで出場予定の選手はルール変更に備えてパーテルポジションからの攻防を練習していたのではないかと思うのですが、その練習も無駄になってしまったようです。人騒がせな話です。

 ちなみに私は、現行ルールに不満はあるものの頻繁なルール変更はすべきでないと考えています。それ故、今回の「変更なし」とのFILAの決定は少々複雑な思いです。もっとも、私が不満だった「判定の場合はピリオド毎の勝者を決め、獲得したピリオドの多い方が勝ち」というルールを変更することは、発表されていた案の中に入っていなかったのであまり関係なかったのかもしれませんが。
CSKAオープン・カップ(モスクワ)に高塚紀行ら3選手を派遣 (日本レスリング協会)
http://www.japan-wrestling.jp/New08/423.html
小島豪臣の所属は、周南産業システム 周南システム産業 だったと思っていたのですが、いつの間にかK-POWERSになっています。今年の国体に山口県代表として出場した時は、周南産業システム 周南システム産業 所属になっていました。移籍したのでしょうか?

そういえば小島と同じ階級で北京五輪に出場した池松和彦は、K-POWERS所属の選手でしたなあ・・・。

[追記]
本人のブログを見てきたら、9月26日からK-POWERS所属になったと書いてありました。

新しい所属先 - koji BLOG - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kojiman0829/25589131.html

[さらに追記]
「周南産業システム」ではなく「周南システム産業」の間違いでした。
既に締め切られてしまいましたが、日本レスリング協会が12月にスイスで行われる世界グラップリング選手権の出場選手を募集していました。
【出場選手募集】第1回世界グラップリング選手権(12月・スイス)
http://www.japan-wrestling.jp/New08/465.html
 グラップリングは2006年に国際レスリング連盟(FILA)が認めたレスリングの新スタイルで、五輪種目採用を目指して世界的な普及を目指しています。昨年の第1回世界レスリング・ゲームズ内で実施され、今年はグラップリングとして単独で世界選手権が開催されます。

グラップリングの五輪採用よりも、女子の7階級実施を目指す方に力を入れてほしいのですが・・・。
 2008年世界女子選手権が3日前に終わったばかりなのですが、もう試合の映像が日本レスリング協会の公式サイトで公開されています。

http://www.japan-wrestling.jp/VTR/top.html

 いつもなら公開されるまでにもう少し時間がかかるのですが、今回は早いですね。更には決勝戦だけでなく、1回戦から見せてくれます(なぜか三位決定戦の映像はありませんが)。ありがたいことです。

 テレビ放送とは違って実況も解説もありませんから、レスリングを見るのに慣れていない人には分かりにくい場合もあるかもしれません。ですが、「○○選手に1ポイントが入ります」「○○選手のフォール勝ちです」など会場のアナウンスが聞こえてきますし、大きな電光掲示板も映っていますから状況を理解するのに役立つ筈です。私の場合は会場のかなり良い席から見ている気分になれて、楽しく見ることができました。まだ全部は見ていないので、後でじっくり続きを見ようと思います。

 あまり長い期間は公開していないと思いますので(さすがに数日程度で公開終了することはないでしょうが)、早めに見ておくのが良いかもしれません。
 10月11~13日に、レスリングの女子世界選手権が行われました。場所が東京なので無理をすれば観戦に行くこともできたのですが、考えた末に結局は行かないことにしました。

試合結果はこちら

世界女子レスリング選手権公式サイト
http://japanwrestling2009.web.fc2.com/top.html

 「世界選手権」と名前が付いているのですから、本来は世界一を決める大会です。ところが出場メンバーを見るとゴルツやズラテバのようなトップクラスの選手はごく僅かで、世界一を決める大会としては寂しく見えました。北京五輪から今回の大会まで2ヶ月しかなかったことで、出場を見合わせた選手も多かったのではないかと思います。

 そもそも北京五輪が終わった後に、世界選手権で「世界一」を決めることに意味があるのでしょうか。今回の世界選手権開催に至った理由は、次のように説明されています。

2008年10月に東京で世界女子選手権を開催(日本レスリング協会)
http://jwf2007.kir.jp/New07/559.html
 これまで男子の世界選手権はオリンピックの開催年には実施されておらず、毎年開催していた女子も五輪採用が決まったあとの2004年アテネ五輪では実施されなかった。しかし五輪の女子が4階級しか実施されないため、日本協会ほかが7階級での世界選手権の開催を国際レスリング連盟(FILA)に要望。6月の理事会で日本開催が内定していた。このほど、財政面でのめどがつき、発表した。

 国際レスリング連盟(FILA)の副会長も務める福田富昭・日本協会会長は「五輪で実施されない3階級で世界一を決める機会がないのは不公平。かといって3階級だけでは世界選手権の体裁をなさないので、7階級で実施になる」と話した。
 確かに「五輪で実施されない3階級で世界一を決める機会がないのは不公平」というのはもっともな主張です。ですが7階級で世界選手権を実施してしまうと、五輪で実施されている4階級については世界一を決める場が1年で2回あることになってしまいます。それぞれ違う人が優勝すると、同じ年に「世界一」の選手が2人誕生してしまうことになります。これは変でしょう。また、今回のようにトップクラスの選手があまり出場しないのであれば、世界選手権を開催する意味がなくなってしまいます。

 坂本日登美や正田絢子のように、出場する階級を変更してでも五輪を目指す人がいるわけですから、五輪のある年に世界選手権を開催する必要はないように思います。どうしても世界一を決めるなら、3階級のみで行うべきです。もっとも、女子も7階級で五輪を実施してくれれば、こんなややこしいことにはならないのですけどね。FILAもIOCに対して要求はしているものの、なかなか認めてもらえないようです。まったく困ったものです。
現在開催中の大分国体ですが、レスリングは全試合が終了しました。
結果はこちらから

フリースタイル
http://www.japan-wrestling.jp/New08/458.html

グレコローマンスタイル
http://www.japan-wrestling.jp/New08/451.html

少年の部でインターハイ王者が敗れたり、成年の部では明治乳業杯優勝者や前回の国体王者が敗れる階級もありました。しかし一番の波乱は、北京五輪代表だった加藤賢三が決勝で敗れたことでしょう。加藤にとっては引退試合のはずだったのですが、有終の美を飾ることはできませんでした。

以下、気になった階級を挙げてみます。

■成年の部 フリースタイル
○55kg級
2連覇を狙う稲葉泰弘と、6月の明治乳業杯で優勝した湯元進一が準決勝で激突しました。明治乳業杯では湯元が勝ちましたが、今回は稲葉の勝ちです。稲葉は決勝戦も勝って2連覇を達成しました

○60kg級
今回は湯元健一も高塚紀行も井上謙二もいません。ですが大館信也、小田裕之、大澤茂樹がいる上に、55kg級から階級を上げてきた齋藤将士と杉谷武志も加わった実力者揃いの階級でした。
齋藤を大館が破り、その大館を小田が破り、さらに小田を破った大澤が優勝を決めました。

○66kg級
怪我に泣かされ北京五輪代表を逃してしまった小島豪臣ですが、6月の明治乳業杯に続いて今回も優勝しました。完全復活と言って良さそうです。

○74kg級
準決勝に残ったのは天皇杯優勝の長島和幸、明治乳業杯優勝の萱森浩輝、前回の国体王者・高橋龍太、天皇杯・明治乳業杯ともに準優勝の高谷惣亮の4人です。
天皇杯・明治乳業杯ともに高谷に敗れていた高橋ですが、今回は高橋が勝ちました。長島も萱森を破り、決勝戦は昨年と同じ対戦になりました。前回は高橋が勝ったのですが、今回は長島の勝ちでした。この4人は恐らく12月の天皇杯にも出場するでしょうから、天皇杯が楽しみでもあります。

レスリングは終わってしまいましたが、国体は10月7日まで行われます。

チャレンジ!おおいた国体 公式ページ
http://www.mejiron.jp/kokutai/

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