婿入り白クマ2頭、メスでした 札幌・円山動物園  (朝日新聞 2008年11月27日)
http://www.asahi.com/travel/news/TKY200811260365.html
 札幌市の円山動物園がホッキョクグマ2頭をオスのつもりで繁殖用に北海道内の別の動物園に移したところ、本当はメスだったことがわかった。生後間もなく行った目視や触診の性別検査で間違っていたという。「パートナー」と仲良くしているホッキョクグマもいるが、どれほどむつまじくても繁殖にはつながらない。そのまま居させるか、お里に戻すか、関係者は思案中だ。

 2頭は釧路市動物園のツヨシ(4歳)とおびひろ動物園(帯広市)のピリカ(2歳)。ツヨシは05年1月、メスのクルミ(11歳)の相手として「婿入り」し、今年6月に同居を始めた。よくじゃれ合うものの「雄雌というより仲のいい行動」のため、改めてDNA鑑定などを実施したところメスとわかった。一方のピリカはまだパートナー待ちの状態だが、触診の結果、やはりメスであることがわかったという。

 円山動物園によると、生後約3カ月ごろの性別検査で、メスなら肛門(こうもん)近くにあるはずの尿道口が見当たらなかったためオスと推定した。もともとホッキョクグマは形状で性別を判断しにくいという。「生後のお披露目の際、性別も知らせねばと早くに判定した。これからはDNA鑑定などで確実に見定めたい」と話す。(戸谷明裕、三木一哉)

 哺乳類ならヒヨコと違って雌雄の判定はそれほど難しく無いだろうと思っていたのですが、そうでもなかったようです。ある程度成長すれば違いもはっきりしてくるかもしれませんが、その頃には体も大きくなっていますから雌雄を確認しようとすると大変な仕事になりそうです。シカのように大きな角が生えたり、ライオンのようにたてがみが生えるのであれば、わかりやすいのでしょうけど。

 ところで、生後間もないクマの雌雄を判定する「初生熊鑑別士」なるものを思い付いたのですが、DNA鑑定するなら出番は無さそうですね。

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