間違ってなかったのか?
2008年8月23日 北京五輪先日ここで、Yahoo!スポーツにあった北京五輪レスリングの結果の書き方がおかしいという話をしました。判定の場合に「ピリオド毎の勝者を決めて、2ピリオド獲得した選手の勝ち」というルールだから全ピリオドを通して獲得したポイントの合計を表示するのはおかしいのではないか、という内容です。
http://diarynote.jp/d/75424/20080812.html
ところがどうも、北京五輪の公式ページやFILA(国際レスリング連盟)からリンクの張ってあるページ(FILAの特設サイトでいいのかな?)を見ると、獲得したピリオドの数ではなく、獲得したポイントの合計が記されています。試合結果の記録方法としては、こちらが正式なのでしょうか?
北京五輪公式ページの場合
ttp://results.beijing2008.cn/WRM/ENG/INF/WR/C73A/WRM184202.shtml#WRM184202
FILAの場合
ttp://www.fila-wrestling.com/beijing08/index.php?option=com_competition&act=ficheMatch&style=GR&choix_poids=1310&match_num=112&choix_pays=*&id_inscrit=206456&act2=lutteur&Itemid=390
※“Total Technical points”または“Total:”と表示されているのが、全ピリオドのポイントを合計したものです。
その下の“Classification points”と“Tech.Pts”というのは「勝点」のことです。フォール勝ちで5点、2ピリオドともテクニカルフォール勝ちで4点、判定勝ちなら3点などとなっています。
Yahoo!スポーツがこれに倣ったのであれば、間違いとは言えないかもしれません。ただし、これだとルールに詳しくない人にはわかりにくいでしょう。どちらがピリオドを取ったかも明記されていないので、誤解を与える可能性もあります。ちなみに8月12日の夕方ごろに確認した時は、Yahoo!スポーツではポイントの合計を消していました。間違いではなかったかもしれませんが、紛らわしいので消した方が賢明でしょう。
ところでFILAのデータベースから北京五輪の結果を確認すると、こちらはポイントの合計ではなく、獲得したピリオドの合計で記録されています。
ttp://www.iat.uni-leipzig.de/datenbanken/dbwrest/daten.php?spid=A69E88EEE30F42038AA7B032882112C7&kaempfe=1&wkid=3CCD8E1B3E8A4C468B668010F0DAF4C0&gkl=5&spid=A69E88EEE30F42038AA7B032882112C7
“PP 1:3”“PP3:1”の後ろにある“(1:2)”や“(2:0)”のことです。
結局どちらが正しいのかわからなくなってしまいました。獲得したピリオドの数を見た方が、勝敗がわかりやすいことは確かですが。
[おまけ]
日刊スポーツの記者がルールを勘違いしていたようです。
北京オリンピック レスリング競技メモ : nikkansports.com
http://beijing2008.nikkansports.com/wrestling/memo/top-memo.html
レスリング専門用語(日本レスリング協会)
http://jwf2007.kir.jp/nyumonn/yougo.htm#sa
[追記]
後から気が付いたのですが、Yahoo!スポーツの書き方が正しいかどうかということよりも、「FILAの記録の仕方が、現在のルールだと適切でない」ということが問題だったようです。
http://diarynote.jp/d/75424/20080812.html
ところがどうも、北京五輪の公式ページやFILA(国際レスリング連盟)からリンクの張ってあるページ(FILAの特設サイトでいいのかな?)を見ると、獲得したピリオドの数ではなく、獲得したポイントの合計が記されています。試合結果の記録方法としては、こちらが正式なのでしょうか?
北京五輪公式ページの場合
ttp://results.beijing2008.cn/WRM/ENG/INF/WR/C73A/WRM184202.shtml#WRM184202
FILAの場合
ttp://www.fila-wrestling.com/beijing08/index.php?option=com_competition&act=ficheMatch&style=GR&choix_poids=1310&match_num=112&choix_pays=*&id_inscrit=206456&act2=lutteur&Itemid=390
※“Total Technical points”または“Total:”と表示されているのが、全ピリオドのポイントを合計したものです。
その下の“Classification points”と“Tech.Pts”というのは「勝点」のことです。フォール勝ちで5点、2ピリオドともテクニカルフォール勝ちで4点、判定勝ちなら3点などとなっています。
Yahoo!スポーツがこれに倣ったのであれば、間違いとは言えないかもしれません。ただし、これだとルールに詳しくない人にはわかりにくいでしょう。どちらがピリオドを取ったかも明記されていないので、誤解を与える可能性もあります。ちなみに8月12日の夕方ごろに確認した時は、Yahoo!スポーツではポイントの合計を消していました。間違いではなかったかもしれませんが、紛らわしいので消した方が賢明でしょう。
ところでFILAのデータベースから北京五輪の結果を確認すると、こちらはポイントの合計ではなく、獲得したピリオドの合計で記録されています。
ttp://www.iat.uni-leipzig.de/datenbanken/dbwrest/daten.php?spid=A69E88EEE30F42038AA7B032882112C7&kaempfe=1&wkid=3CCD8E1B3E8A4C468B668010F0DAF4C0&gkl=5&spid=A69E88EEE30F42038AA7B032882112C7
“PP 1:3”“PP3:1”の後ろにある“(1:2)”や“(2:0)”のことです。
結局どちらが正しいのかわからなくなってしまいました。獲得したピリオドの数を見た方が、勝敗がわかりやすいことは確かですが。
[おまけ]
日刊スポーツの記者がルールを勘違いしていたようです。
北京オリンピック レスリング競技メモ : nikkansports.com
http://beijing2008.nikkansports.com/wrestling/memo/top-memo.html
また3点ノルマ制と呼ばれるルールがあり、3ピリオドで最低3点を獲得しないと勝者になれない。6分間で0−2で負けていても勝敗は決することなく、延長で先に3点を取れば勝者となる。「3点ノルマ制」のルールは、現在はありません。アテネ五輪の時と勘違いをしているようです。
レスリング専門用語(日本レスリング協会)
http://jwf2007.kir.jp/nyumonn/yougo.htm#sa
3点ノルマ制 1993年1月から採用されたルール。規定の試合時間を終了した段階で3点を取っていないと、たとえポイントをリードしていたとしても(例・2−1、1−0)勝者になれない。この場合、延長戦に入り、先に3点を取った方が勝つ。3分間の延長を終了して、どちらの選手も3点を取れなかった場合は、審判団の競技で勝敗が決まる。2004年末に廃止された。
[追記]
後から気が付いたのですが、Yahoo!スポーツの書き方が正しいかどうかということよりも、「FILAの記録の仕方が、現在のルールだと適切でない」ということが問題だったようです。
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