グレコローマンはスタンド戦の比重が高くなる…D・ツルリハノフFILAコーチ委員長【2008年8月13日】 (日本レスリング協会)
http://www.japan-wrestling.jp/New08/560.html

グレコローマンスタイルのルールが変わるようです。
変更される可能性が高いとされているのは、現行ルールのこの部分です。
http://jwf2007.kir.jp/nyumonn/mikata.html
 試合時間は2分間3ピリオドで、ピリオド間のインターバルは30秒。各ピリオドごとに勝者が決定され、2つのピリオドを勝った選手が試合の勝者となる。したがって、片方の選手が第1、2ピリオドを連取した場合は、第3ピリオドを行なうことなく試合の勝者が決まる。

 男子グレコローマンの場合は、スタンド・レスリングとグラウンド・レスリングによって試合が進行する。各ピリオドの最初の1分間がスタンド・レスリング、続く1分間がグラウンド・レスリングで、30秒で攻守が交代する(後述)。

 各ピリオドとも、試合開始から1分が経過した時点で試合が止められ、クロス・ボディ・ロック(俵返しをする時の組み方)によるグラウンド・レスリングの攻防が行なわれる。

 スコアが同点の場合は、コイントスを行い、勝った選手が先に攻撃権を得る。ポイント差がある場合には、リードしている選手が先に攻撃権を得る。30秒で攻守が交代する

具体的にどのようなルールになるかは今のところわかりませんが、スタンド重視のルールにするようなので、開始1分からのグラウンドをなくすということなのでしょうか。

もう一つ気になったのが、次の部分です。
 同委員長は、「片方の選手が第1ピリオドを8−0で勝ちながら、その後を0−1、0−1だった場合、負けになる。8点を取った努力はどうなるのか疑問に思う」と話し、2ピリオド先取のルールにも疑問を投げかけた。「観客にとっての分かりやすさも重要な要素」とも話した。

Yahoo!スポーツの中の人が混乱していたように、

http://diarynote.jp/d/75424/20080812.html
確かにわかりにくいルールです。

ピリオド毎の勝者を決めるという現在のルールは、相手をフォールするというレスリングの基本にそぐわないものです。私は全ピリオドの合計ポイントで勝負したほうがわかりやすいと考えています。

そもそも「わかりやすさ」というものを重視するのであれば、数年毎に大きなルール変更をするのは遠慮してもらいたいものです。せっかくルールを覚えてもすぐに変更されるのでは、結局何をしているかわからなくなってしまいます。

ちなみに現行の「2分間×3ピリオドで争い各ピリオド毎の勝者を決め、2ピリオド先取したほうの勝ち」というルールは、2005年1月1日から実施されています。早ければ2009年1月に変更されるそうですから、たった4年でまた変更になってしまうのでしょうか。

国際レスリング連盟(FILA)新ルール条文&全日本選手権は新ルールで実施 (日本レスリング協会 2004年10月28日)
http://jwf2007.kir.jp/New04/589.htm

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