勝手にルールを変えるんじゃない
インターハイのことばかり書いてきましたが、今日からレスリングが始まったのでそろそろ北京五輪の話もしましょうか。

今日は男子グレコローマンスタイル55kg級・60kg級の1回戦から決勝までの試合が行われます。日本からは60kg級に笹本睦が出場しています。

組み合わせを見ると強豪選手の固まった大変なブロックになっていますが、1回戦は無事に突破したようです。それはいいことなのですが、Yahoo!スポーツから結果を確認しようとしたら、何やらおかしなことになっていました。

ttp://beijing.yahoo.co.jp/event/result/WG?i=060&s=M&ph=9&u=15#0

5−1で笹本の判定勝ちとなっていますが、これは間違いです。各ピリオドで獲得したポイントを合計してしまっています。各ピリオドごとに勝者を決め、先に2ピリオド獲得したほうが試合の勝者になる、というのが(現在の)正しいルールです。

レスリング入門 レスリングの技&ルール(日本レスリング協会)
 試合時間は2分間3ピリオドで、ピリオド間のインターバルは30秒。各ピリオドごとに勝者が決定され、2つのピリオドを勝った選手が試合の勝者となる。したがって、片方の選手が第1、2ピリオドを連取した場合は、第3ピリオドを行なうことなく試合の勝者が決まる。

 男子グレコローマンの場合は、スタンド・レスリングとグラウンド・レスリングによって試合が進行する。各ピリオドの最初の1分間がスタンド・レスリング、続く1分間がグラウンド・レスリングで、30秒で攻守が交代する(後述)。

 ただし、フオール(相手の両肩をマットに1秒間つけること)が決まった場合は、どんなシチュエーションであってもフォールした選手が試合の勝者となる。また、試合を通じて警告(コーション)を計3度受けた場合も、その段階で3度の警告を受けた選手が警告失格で負けとなる。
本来なら両者が取ったピリオドの数がスコアとして表記されます。つまり、「2−0」とするのが正しいスコアです。ちょっとややこしいかもしれませんが、バレーボールやテニスのセットカウントみたいなものだと思ってください。全ピリオドの合計ポイントで勝敗を決めていた時もありましたが、現在ではルールが変わりこのようになっています。

Yahoo!で試合結果を見ると、どうやら担当の人がルールを良くわかっていないらしく、今のところ全試合で同様のことが起きています。おかげで「5−6」だが5ポイントの方が勝ちということも起きています。
グレコローマン60kg級 2回戦第7試合(Yahoo!スポーツ)
ttp://beijing.yahoo.co.jp/event/result/WG?i=060&s=M&ph=4&u=07#0

[追記]
笹本は2回戦で負けてしまいました。相手は因縁のナザリアンですか・・・。
アテネ五輪で笹本がナザリアンに敗れた時の記事です。

http://jwf2007.kir.jp/New04/671.htm

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