埼玉総体開催中 学校対抗戦の「内容勝ち」について
2008年8月2日 レスリング埼玉総体が7月28日から始まっています。レスリングも8月1日から始まりました。
さて、1日目に行われた学校対抗戦の結果を見ていたのですが、2回戦で対戦した多度津工業・多度津(香川)と関宿(千葉)の試合で珍しいことが起きていました。
埼玉総体 競技記録結果ページ 【レスリング】8月1日 学校対抗2回戦
http://www.kirokukensaku.com/inter/K_AS/16/k_as0160201300801.html
双方の勝ち数が、「3−3」の同数になっています。本来であれば1チーム7人(階級毎に1人ずつ選手を出す。階級は全部で7つ)で総当り戦を行うので、両チームの勝ち数が同じになることはありません。ところが今回は、両チーム共に選手のいない階級があった上、残りの試合でどちらも3勝ずつしているために、勝ち数が同じになってしまいました。結局「内容勝ち」として多度津工業・多度津の勝ちになっていますが、これはどのようにして決めたのでしょうか。
そういえば2007年3月29日に、私はこんなことを書いていました。
http://diarynote.jp/d/75424/20070329.html
「どなたかご存知でしたら教えてください。」などと書いておきながら、誰かに教えてもらうことも自分で調べることもしないままになっていました。そこで今回は自分で調べてみることにしました。
まずは大会の実施要項を見てみましょう。
平成20年度全国高等学校総合体育大会 レスリング競技大会 三笠宮賜杯 第55回全国高等学校レスリング選手権大会 実施要項
http://www.heso-sports.com/koukousoutai/jissiyoukou_.pdf
「5 競技方法 (3)学校対抗戦」に勝敗の決め方が書いてありました。
ほとんどの場合は「ア 勝数の多いチーム」に該当するのですが、今回は両チームの勝数が同じです。そこで次の「イ 勝点5による勝数の多いチーム」はどちらのチームか、ということになります。
ところで「勝点5」や「勝点4」は、どのようにして決まるのでしょうか。こちらも調べてみました。勝点は次のようにして決まります。
レスリング入門 レスリングの技とルール
http://jwf2007.kir.jp/nyumonn/mikata.html
ここまでわかったので、あとは「勝点5による勝数」つまりはフォール勝ち、警告勝ち、棄権勝ちが幾つあるか調べるだけです。試合の内容を確認してみましょう。
50kg級 関宿の勝ち(判定)
55kg級 関宿の勝ち(判定)
60kg級 多度津工業・多度津の勝ち(判定)
66kg級 多度津工業・多度津の勝ち(フォール)
74kg級 多度津工業・多度津の勝ち(フォール)
84kg級 両者棄権
120kg級 関宿の勝ち(判定)
多度津工業・多度津は66kg級と74kg級でフォール勝ちしています。フォール勝ちは勝点5に該当します。つまり「勝点5による勝数」は2となります。
一方、関宿は3勝しているものの全て判定勝ちです。判定勝ちは勝点3に該当します。したがって「勝点5による勝数」は0です。
以上のことから多度津工業・多度津は「イ 勝点5による勝数の多いチーム」、つまりこの試合の勝者となりました。これが「内容勝ち」の中身です。
1年4ヶ月も放り出していましたが、謎が解けてスッキリしました。もっとも、調べる気があればもっと早くに解決したはずですが。調べるのを面倒がってはいけませんね。
さて、1日目に行われた学校対抗戦の結果を見ていたのですが、2回戦で対戦した多度津工業・多度津(香川)と関宿(千葉)の試合で珍しいことが起きていました。
埼玉総体 競技記録結果ページ 【レスリング】8月1日 学校対抗2回戦
http://www.kirokukensaku.com/inter/K_AS/16/k_as0160201300801.html
双方の勝ち数が、「3−3」の同数になっています。本来であれば1チーム7人(階級毎に1人ずつ選手を出す。階級は全部で7つ)で総当り戦を行うので、両チームの勝ち数が同じになることはありません。ところが今回は、両チーム共に選手のいない階級があった上、残りの試合でどちらも3勝ずつしているために、勝ち数が同じになってしまいました。結局「内容勝ち」として多度津工業・多度津の勝ちになっていますが、これはどのようにして決めたのでしょうか。
そういえば2007年3月29日に、私はこんなことを書いていました。
http://diarynote.jp/d/75424/20070329.html
と、ここまで書いていて気が付いたのですが、「6試合してスコアが3−3である。しかし残りの階級は両チームとも選手がいない」という場合にはどうなるのでしょうか。滅多にないだろうと思い、気にしたことがありませんでした。フォール勝ちの数できまるのでしょうか。それとも試合をした中で一番重い階級を勝利したチームの勝ちになるのでしょうか。あるいは抽選でしょうか。どなたかご存知でしたら教えてください。
「どなたかご存知でしたら教えてください。」などと書いておきながら、誰かに教えてもらうことも自分で調べることもしないままになっていました。そこで今回は自分で調べてみることにしました。
まずは大会の実施要項を見てみましょう。
平成20年度全国高等学校総合体育大会 レスリング競技大会 三笠宮賜杯 第55回全国高等学校レスリング選手権大会 実施要項
http://www.heso-sports.com/koukousoutai/jissiyoukou_.pdf
「5 競技方法 (3)学校対抗戦」に勝敗の決め方が書いてありました。
<勝敗の決定は次の順による>
ア 勝数の多いチーム
イ 勝点5による勝数の多いチーム
ウ 勝点4による勝数の多いチーム
エ 勝点総数の多いチーム
オ 総フォール・タイムの短いチーム
カ 総テクニカル・ポイントの多いチーム
キ 抽選(両チームより3名ずつ出して抽選を行う)
ほとんどの場合は「ア 勝数の多いチーム」に該当するのですが、今回は両チームの勝数が同じです。そこで次の「イ 勝点5による勝数の多いチーム」はどちらのチームか、ということになります。
ところで「勝点5」や「勝点4」は、どのようにして決まるのでしょうか。こちらも調べてみました。勝点は次のようにして決まります。
レスリング入門 レスリングの技とルール
http://jwf2007.kir.jp/nyumonn/mikata.html
勝ち点は以下の通り。
5点=フォール勝ち、警告勝ち、棄権勝ちなど
4点=第1、2ピリオドともテクニカルフォールで勝った時
3点=2−1、2−0などの判定勝ち。
1点=判定負けの中でポイントを取った場合
0点=判定負けの中でポイントを取れなかった場合
ここまでわかったので、あとは「勝点5による勝数」つまりはフォール勝ち、警告勝ち、棄権勝ちが幾つあるか調べるだけです。試合の内容を確認してみましょう。
50kg級 関宿の勝ち(判定)
55kg級 関宿の勝ち(判定)
60kg級 多度津工業・多度津の勝ち(判定)
66kg級 多度津工業・多度津の勝ち(フォール)
74kg級 多度津工業・多度津の勝ち(フォール)
84kg級 両者棄権
120kg級 関宿の勝ち(判定)
多度津工業・多度津は66kg級と74kg級でフォール勝ちしています。フォール勝ちは勝点5に該当します。つまり「勝点5による勝数」は2となります。
一方、関宿は3勝しているものの全て判定勝ちです。判定勝ちは勝点3に該当します。したがって「勝点5による勝数」は0です。
以上のことから多度津工業・多度津は「イ 勝点5による勝数の多いチーム」、つまりこの試合の勝者となりました。これが「内容勝ち」の中身です。
1年4ヶ月も放り出していましたが、謎が解けてスッキリしました。もっとも、調べる気があればもっと早くに解決したはずですが。調べるのを面倒がってはいけませんね。
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