アジサイの葉で8人が食中毒症状…茨城・つくばの飲食店 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080622-OYT1T00457.htm?from=navr
 茨城県つくば市の飲食店で、料理に添えられたアジサイの葉を食べた客8人が嘔吐(おうと)やめまいなどの食中毒症状を起こしていたことが22日、県の調べで分かった。

 アジサイの葉には、胃液などと反応して青酸を生成する物質が含まれている。30歳代と40歳代の女性2人が医療機関で受診した。いずれも快方に向かっているという。

 店側は有毒性を認識しておらず、県の調査に対し、「季節感を出すために添えた」と話しているという。

 発表によると、13日夜、同県つくば市の創作料理店「遊食(ゆうしょく)伊太利庵(いたりあん) 藤右エ門 栄」で、19人のグループが会食し、会食の約30分後に8人がめまいなどを訴えた。

 つくば保健所は22日、コース料理の「鳥肉梅しそ和(あ)え」に添えられたアジサイの葉を食べたのが原因として、同店を営業禁止処分にした。

(2008年6月22日20時46分 読売新聞)

 料理に添えて出すのであれば、食べても害がないか事前に調べておいて頂きたいものです。アジサイは有毒です。このほかにも、観賞用とされている植物の中で有毒な植物はあります。

 私の知っている範囲でざっと挙げてみますと

アサガオ
アジサイ
イヌサフラン
キキョウ
ジキタリス(ジギタリス?)
シクラメン
スイセン
スズラン
チューリップ(食用可能な品種もある)
チョウセンサガオ
ヒガンバナ(リコリスもヒガンバナの仲間です)
ルピナス


 などがあります。花壇などでよく見かける花であっても、有毒な場合だってあるのです。しかし、そのことに対してあまり注意が払われていないように思えます。

 先月、国民生活センターは「ペットの犬が庭に植えていた球根を食べてしまい、血を吐いて死亡した。球根の毒が原因のようだが、危険表示などがなかった」という相談が寄せられたこと、販売に際して注意表示をするよう業界に要望することを発表しました。
植物性自然毒による事故に注意!!−球根、葉で食中毒死も!−(報道発表資料)_国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20080527_1.html

 「表示がなかった」ということを問題にしているようなので、この相談をした人は「特に表示がないから安全なのだろう」と考えていたのでしょう。販売する側も、観賞用であるから食べることを想定していなかったのかもしれません。双方あまりに無防備です。

 国民生活センターの要望にあったように、売る側は危険である旨を表示または口頭で注意すべきでしょう。一方、消費者側も自分で調べる努力をするべきです。難しい専門書を読む必要はありません。毒があるか否かという程度の情報ならば、ちょっとした図鑑を見れば載っています。有毒植物についての情報だけをまとめた本もありますが、そこまでする必要はないでしょう。

 物騒な事件もありますから、毒について調べることを快く思わない方もいらっしゃるかもしれません。ですが、「何が危ないか」、「どうすると危ないのか」を知ることは「どうすれば危険を避けられるか」ということに繋がります。知っておいて損はないでしょう。

 毒がある植物でも、正しく扱えば「きれいな花」として楽しむことができます。危険な物を排除するのではなく、上手に扱っていきたいものです。もちろん、法に触れたり人に迷惑をかけない範囲で。

コメント

マサムネ
マサムネ
2008年6月23日2:29

いくらなんでもアジサイは食わないだろう。と突っ込んでみる

けど、出されるとたべちゃうんだよな。

道端に生えてて食えそうな草。

ヨモギ。

菜の花の咲く植物。

パセリ(植えたんだか種が飛んだんだか)

ヨモギは河原でよく見かけるなあ。

というかアジサイはまずそうな匂いするよね〜。

リノール
リノール
2008年6月23日18:54

お店の人が「食べられる」と言ったかどうかはわかりませんが、料理屋さんで出されたらつい食べてしまうかもしれません。

アジサイの葉を食べようと思ったことはないので「おいしそう」とも「まずそう」とも思ったことはありませんが、今回食べてしまった人が少なくとも8人はいるようですから、特に変な味がするわけではないのかな?