■硫化水素
このところ、硫化水素による自殺のニュースがたびたび耳に入ります。これは非常にまずいことです。自ら命を絶つことの是非についてはひとまず置いておきますが、硫化水素を発生させるという方法は非常にまずいと思います。
硫化水素による自殺の方法は、高濃度の硫化水素を吸引すると短時間で意識を失い死に至ること、発生させる方法が比較的容易であることなどから、インターネット上で広まったと言われています。
しかしこの方法は、周囲の人間を巻き添えにする非常に危険かつ迷惑な行為です。有毒ガスを撒き散らすことで、家族や近所の人まで危険にさらすことになるのだとは、考えられていないようです。
それぞれどんな理由があって自殺を図ったかは知りませんが、他人を巻き込むようなやり方は感心しません。
扉に「硫化水素発生」、18歳女性が自殺 大阪・八尾 (4月9日 朝日新聞)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200804090010.html
伏見で硫化水素自殺 /京都 (4月8日 毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20080408ddlk26040687000c.html
硫化水素自殺図り長女死亡、巻き添えの母重体…枚方 (4月4日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080404p302.htm
■ヘリウム
ヘリウム吸引の高3死亡で教諭を書類送致 茨城県警
http://www.asahi.com/national/update/0404/TKY200804040166.html
ヘリウムは人体に対して無害です。ただし、ヘリウムだけを吸っていれば酸欠になります。酸素がないのだから当然です。
声を変えるために吸引する場合は、ヘリウム80%・酸素20%の割合で混合された気体を使用します。一方、風船などに使用するヘリウムには酸素が混合されていませんから、吸引すると酸欠になる危険があります。これに対しては、確かに教諭が注意をするべきことだったかもしれません。
ただ、高校生にもなって頭から袋をかぶるというのは、どうかと思います。普通の空気が入っていようと、なかなかビニール袋をかぶったりはしないと思うのですが。
ところでWikipediaを見ると、「酸素欠乏症」についてこんなことが書いてありました。
酸素濃度の低い空気を吸うと、酸素が奪われることになるとは知りませんでした。酸欠のメカニズムとはこういうものだったのですね。
■ガソリン
ガソリンの危険性知って 実験、買いだめ注意 (4月9日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20080408-OYT8T00681.htm
ガソリンの値下がりが一時的なもののようなので、今のうちに買いだめしておこうと考える人もいるようです。私は火事になる危険を考えると、とてもそんなことをする気にはなれません。ガソリンは常温でも気化しますし、静電気の火花でも引火します。
また、ガソリンを容器に給油するには、金属製の携行缶が必要になります。この携行缶、私が見つけた20L用のものだと、3000円くらいしました。ガソリンが25円値下げされたとしても、20Lだとその差は500円です。つまりは、
500−3000=−2500
ガソリンの値下げ分よりも、携行缶の値段のほうが高くなってしまいます。
結局のところ、買いだめなんてしてもメリットはないのです。急発進・急加速をしない、長時間のアイドリングはしない、不要な荷物は降ろすといったことのほうが、よほどガソリン代の節約になるはずです。
ガソリン・軽油の買いだめは危険です (神戸市消防局)
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/48/life/polikiken.html
このところ、硫化水素による自殺のニュースがたびたび耳に入ります。これは非常にまずいことです。自ら命を絶つことの是非についてはひとまず置いておきますが、硫化水素を発生させるという方法は非常にまずいと思います。
硫化水素による自殺の方法は、高濃度の硫化水素を吸引すると短時間で意識を失い死に至ること、発生させる方法が比較的容易であることなどから、インターネット上で広まったと言われています。
しかしこの方法は、周囲の人間を巻き添えにする非常に危険かつ迷惑な行為です。有毒ガスを撒き散らすことで、家族や近所の人まで危険にさらすことになるのだとは、考えられていないようです。
それぞれどんな理由があって自殺を図ったかは知りませんが、他人を巻き込むようなやり方は感心しません。
扉に「硫化水素発生」、18歳女性が自殺 大阪・八尾 (4月9日 朝日新聞)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200804090010.html
伏見で硫化水素自殺 /京都 (4月8日 毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20080408ddlk26040687000c.html
硫化水素自殺図り長女死亡、巻き添えの母重体…枚方 (4月4日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080404p302.htm
■ヘリウム
ヘリウム吸引の高3死亡で教諭を書類送致 茨城県警
http://www.asahi.com/national/update/0404/TKY200804040166.html
茨城県立勝田工業高校(同県ひたちなか市)で昨年、同校3年の石川仁志さん(当時18)=同県大子町=が、文化祭の準備中にヘリウムガス入りの袋をかぶって死亡した事故で、県警は4日、同校の40代の男性教諭を業務上過失致死容疑で水戸地検に書類送致した。ヘリウムを大量に吸うと死に至る危険性があることに、教諭が注意を払わなかったとして、刑事責任を追及する必要があると判断した。
調べでは、教諭は昨年10月、文化祭で使う風船のヘリウムを取り扱う際、その危険性を石川さんに適切に指導せず、死亡させた疑い。
石川さんは教諭からヘリウム入りのゴミ袋(45リットル)を受け取った後、校内の通路の廊下でこのゴミ袋をかぶった状態で死亡していた。ヘリウムを吸って、声を変える遊びをしている間に酸欠になったとみられる。ヘリウムのボンベには、吸引すると窒息する恐れがあるとの注意書きがあったが、教諭はこれを見過ごしていたという。
ヘリウムは人体に対して無害です。ただし、ヘリウムだけを吸っていれば酸欠になります。酸素がないのだから当然です。
声を変えるために吸引する場合は、ヘリウム80%・酸素20%の割合で混合された気体を使用します。一方、風船などに使用するヘリウムには酸素が混合されていませんから、吸引すると酸欠になる危険があります。これに対しては、確かに教諭が注意をするべきことだったかもしれません。
ただ、高校生にもなって頭から袋をかぶるというのは、どうかと思います。普通の空気が入っていようと、なかなかビニール袋をかぶったりはしないと思うのですが。
ところでWikipediaを見ると、「酸素欠乏症」についてこんなことが書いてありました。
人間は主に肺胞でガス交換をしている。肺胞毛細血管から肺胞腔に出てくるガスの酸素濃度は個人差もあるがおよそ16%であり、これが空気中の21%の酸素と濃度勾配に従って交換される。一回でも酸素16%以下の空気を吸うと肺胞毛細血管中の酸素が逆に肺胞腔へ濃度勾配に従って引っ張り出されてしまう(即ち、極論例として酸素10%の空気は、呼吸にとっては「10%酸素がある」のではなく「酸素を6%奪われる」空気ということ)。 更には血中酸素が低下すると延髄の呼吸中枢が呼吸反射を起こして反射的に呼吸が起こり、呼吸をするとさらに血中酸素が空気中に引っ張られると言う悪循環が起こる。従って酸素濃度の低い空気は一呼吸するだけでも死に至る事があり大変危険である。また死亡前に救出されても、脳に障害が残る危険性がある。
酸素濃度の低い空気を吸うと、酸素が奪われることになるとは知りませんでした。酸欠のメカニズムとはこういうものだったのですね。
■ガソリン
ガソリンの危険性知って 実験、買いだめ注意 (4月9日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20080408-OYT8T00681.htm
ガソリンの値下がりが一時的なもののようなので、今のうちに買いだめしておこうと考える人もいるようです。私は火事になる危険を考えると、とてもそんなことをする気にはなれません。ガソリンは常温でも気化しますし、静電気の火花でも引火します。
また、ガソリンを容器に給油するには、金属製の携行缶が必要になります。この携行缶、私が見つけた20L用のものだと、3000円くらいしました。ガソリンが25円値下げされたとしても、20Lだとその差は500円です。つまりは、
500−3000=−2500
ガソリンの値下げ分よりも、携行缶の値段のほうが高くなってしまいます。
結局のところ、買いだめなんてしてもメリットはないのです。急発進・急加速をしない、長時間のアイドリングはしない、不要な荷物は降ろすといったことのほうが、よほどガソリン代の節約になるはずです。
ガソリン・軽油の買いだめは危険です (神戸市消防局)
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/48/life/polikiken.html
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