ISBN:4777105296 単行本 宮崎 惇 ゴマブックス 2006/11/25 ¥1,890
お盆休みなので、いつものように墓参りをしたり、親戚の家に顔を出したりしてきました。その途中で時間のある時は、いつも本屋に寄るようにしています。
普段は行かない場所にある店なので、近所では見つからなかった本が見つかったり、思わぬ掘り出し物に出会う場合があるのです。
今回は、読んでみたいと思いながらも読む機会のなかった『たったひとつの冴えたやりかた』(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア)、『ロボット(R.U.R.)』(チャペック)などを買うことにしました。レジへ向かう途中で、マンガも少し探してみようと思い立ち、探していると『聖マッスル』(「セントマッスル」と読みます)がありました。
とにかくすごい作品だと友人から聞かされていたので、早速購入し読んでみました。荒廃した世界で、記憶喪失の主人公が自分が何者であるかを知るために旅をしながら悪と戦う、というのが大まかなストーリーですが、聞いていた以上のトンデモナイ作品でした。
まず、主人公は素っ裸です。途中で首にスカーフのようなもの(主人公は「ハンカチ」と言っている)を巻きますが、やはりハダカのままです。「たしかに密偵の報告どおり 身に寸鉄もおびぬ全裸の若者じゃ!」なんて言われていますが、「寸鉄」(小さな刃物)どころか服を着るつもりすらないようです。ところが後半から、なぜか服を着るようになります。それ以前にも服を手に入れる機会はあったはずなので、服が手に入らないから裸だったわけではないようです。何か心境の変化があったのでしょうか。
主人公の登場シーンも異様です。花畑で全裸で眠っていて、目が覚めると突然ポージングを始めます。そしてその最中に自分が記憶喪失であることに気付くのです。ポージングの意味は何だったのでしょうか。
結局のところ主人公の記憶は最後まで戻らず、途中で起きた事件の黒幕らしい「黒の帝王」も名前しか登場しなかったりと、未完のまま連載が終了したために中途半端な終わり方をしていしまいます。しかし、そんなことは主人公の暴れっぷりに比べたら些細なことであります。『北斗の拳』にも影響を与えたと言われるこの作品、実はかなりすごい作品だったのかもしれません。
お盆休みなので、いつものように墓参りをしたり、親戚の家に顔を出したりしてきました。その途中で時間のある時は、いつも本屋に寄るようにしています。
普段は行かない場所にある店なので、近所では見つからなかった本が見つかったり、思わぬ掘り出し物に出会う場合があるのです。
今回は、読んでみたいと思いながらも読む機会のなかった『たったひとつの冴えたやりかた』(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア)、『ロボット(R.U.R.)』(チャペック)などを買うことにしました。レジへ向かう途中で、マンガも少し探してみようと思い立ち、探していると『聖マッスル』(「セントマッスル」と読みます)がありました。
とにかくすごい作品だと友人から聞かされていたので、早速購入し読んでみました。荒廃した世界で、記憶喪失の主人公が自分が何者であるかを知るために旅をしながら悪と戦う、というのが大まかなストーリーですが、聞いていた以上のトンデモナイ作品でした。
まず、主人公は素っ裸です。途中で首にスカーフのようなもの(主人公は「ハンカチ」と言っている)を巻きますが、やはりハダカのままです。「たしかに密偵の報告どおり 身に寸鉄もおびぬ全裸の若者じゃ!」なんて言われていますが、「寸鉄」(小さな刃物)どころか服を着るつもりすらないようです。ところが後半から、なぜか服を着るようになります。それ以前にも服を手に入れる機会はあったはずなので、服が手に入らないから裸だったわけではないようです。何か心境の変化があったのでしょうか。
主人公の登場シーンも異様です。花畑で全裸で眠っていて、目が覚めると突然ポージングを始めます。そしてその最中に自分が記憶喪失であることに気付くのです。ポージングの意味は何だったのでしょうか。
結局のところ主人公の記憶は最後まで戻らず、途中で起きた事件の黒幕らしい「黒の帝王」も名前しか登場しなかったりと、未完のまま連載が終了したために中途半端な終わり方をしていしまいます。しかし、そんなことは主人公の暴れっぷりに比べたら些細なことであります。『北斗の拳』にも影響を与えたと言われるこの作品、実はかなりすごい作品だったのかもしれません。
コメント