値札

スポーツ用品店へ行った時の事です。目当ての品が早々に見つかったので、ついでに何か面白いものはないかと店内を見てまわっていました。すると、野球用品の売り場で妙な物を見つけました。

見た目は至って普通のスパイクであり、特に問題はないように思われます。それどころか、底の部分に革を使っていますので良い品であると言えるでしょう。問題なのは値段です。値札を見ると「2，600円」と書いてありました。見間違いかと思いましたが、何度見ても2，600円でした。

これはあまりに安すぎます。スパイクは、安いものでも5000円程度はします。問題のスパイクはレザーソールでしたので、本来なら高価な部類に入るはずです。参考までにSSKのカタログで調べたところ、レザーソールのスパイクは最低でも1万円以上するようです。多分、店の人が間違えたのでしょう。

納得したところで、会計を済ませようとレジに行きました。ところが、そこでもおかしなことが起きました。私の買い求めた品の一つが、値札の3割程度の価格で表示されたのです。7割引とは尋常ではありません。店員もそのことに気が付いたようです。しかし店員は「こちらの品、お安くなっております。」と言っただけで、そのまま7割引の値段で買うことができました。帰る途中、得した気分になりながらも「この店、大丈夫かしら？」と思ってしまいました。