パンクラチオン・続報

レスリングのパンクラチオンスタイル導入について新たな動きがありました。

「山梨学院大学レスリング部パンクラチオンチーム発足」
http://www.japan-wrestling.jp/yamanashi.pdf　（PDF）

発足の目的として、「オリンピック種目採用を目指すこと」「総合格闘技のプロを育成すること」を掲げています。山梨学院大学は、学生チャンピオンやオリンピック選手を輩出したことのある強豪校です。更に4月12日に行われる発足式には、日本レスリング協会会長やPRIDE関係者も出席するそうです。どうやらかなり力が入っているようです。

ですが私はこの件に関し、否定的な意見です。理由は以前にも書きましたが、簡単に言いますと「ややこしくなるから」です。

既存のフリースタイルとグレコローマンスタイルについては、下半身への攻撃の可否という点以外で、ルールに大きな違いはありません。ところがパンクラチオンスタイルは、勝敗の決め方が違います。当然、攻防の技術も変わってきます。これを同じ「レスリング」とするのは強引だと思います。そもそもパンクラチオンスタイルとルールの似ている「コンバットレスリング」という競技が以前から存在しています。わざわざレスリングに新スタイルを設ける必要が感じられません。

コンバットレスリング競技規則
http://www02.so-net.ne.jp/~wrestlek/k-cokiso.html

とは言ったものの、すでに動き出しているのですから後は黙って見守るしかありません。私の心配など杞憂に過ぎないかも知れませんし。期待せずに今後の情報を待つことにします。